シングルマザーと不倫の慰謝料請求

 

「夫の浮気相手がシングルマザーでお金(支払い能力)がないと言われた」「シングルマザーの自分が不倫してしまい、慰謝料請求されたが払えない」という悩みについて。

 

相手がシングルマザーの場合、赤字の覚悟を

夫の浮気相手がシングルマザーの場合、とても大変です。ポイントは2つあり、お金がないことと略奪の可能性が相対的に高いことです。

2016年度の厚生労働省の調査によれば、母子世帯の平均年収は243万円です。これは児童のいる世帯の平均総所得707万円の3分の1程度です。全国平均なので、札幌市の母子家庭の所得はもっと低いです。

独身であれば、実家に住んでいたり、自分の食費を切り詰めたりはできると思います。しかし、母子家庭の場合、子供の暮らしに必要なお金を切り詰めることは困難です。このため、貯金がない、慰謝料なんて絶対に払えない、というケースが多くなります。連絡しても無視されたり、開き直るケースも相対的に多いです。

※もちろん、シングルマザーでも所得の高い人はいますし、お金がなくてもちゃんと慰謝料を払う人もいます。

このページをご覧の方は、弁護士さんに相談した結果、相手がシングルマザーなら赤字になる可能性がある、諦めた方がいいとアドバイスされた方も多いかもしれません。赤字を覚悟で裁判、差し押さえなども可能かもしれませんが、それはそれで大変ですよね…。しかし、払えないからで済む問題でもありません。

 

略奪の可能性が心配

不倫相手がシングルマザーの場合、相対的に略奪婚の可能性が高いことも不安です。例えば、相手も既婚者であれば、よほどのケースでない限り、実際には略奪婚はありません。(メールなどで一緒になりたい、は珍しくありませんが) また、若い独身女性であれば、わざわざ既婚者を狙わなくても、普通に独身男性と結婚した方が楽ですし、親などからも祝福されます。

その点、シングルマザーで不倫する人は、経済的、精神的な不安から、奥様と離婚して私と一緒になって欲しい、というケースが相対的に多い気がします。既婚男性に狙われやすい、騙されやすい、という側面もあるかもしれません。

もちろん、大半のシングルマザーは素敵な方で、仕事に育児に忙しく、わざわざ不倫なんかしませんが。

 

自分が不倫してしまった

ご自身がシングルマザーで不倫してしまい、奥様から慰謝料請求されそうな場合です。

不倫した側にも、言い分があると思います。そして、慰謝料が払えないことも実際にはあります。そうしたときには、真摯に謝罪してはいかがでしょうか??

無視したり、逆ギレしたり、不倫相手に泣きついても、ほとんど良い方向には進みません。最悪、給料が差し押さえられる可能性もあるでしょう。謝っても許されることではありませんが、もしかすると減額されたり、支払いが猶予されるかもしれません。

正直、請求する側も面倒なことはしたくありません。不倫相手と関わりたくありません。略奪する気がないことを確認し、二度と主人に関わらないことを約束して貰うだけで、かなり心象は違います。

 

お互いに残念なことに…

当事務所で不倫の慰謝料請求の内容証明を作成した場合、8割以上で連絡があり、慰謝料が払われることになります。(金額は別として)

ただ、相手がシングルマザーの場合、これが感覚的に4割以下になります。無視された場合、請求する側が諦めて泣き寝入りするか、弁護士さんに依頼して裁判などにより請求する方もいます。しかし、そこまでやっても、最後まで慰謝料が支払われるか不明です。お互いに多額の費用と労力がかかり、お互いに残念な結果になる可能性もあります。

実際のところ、とっても面倒です。逆に考えると、本当にお金がないのであれば、真摯に謝罪し、丁寧にお願いすれば、お金がある人よりも減額の余地はあるかもしれません。

シングルマザーの方に不倫の慰謝料請求をする奥様も、不倫の慰謝料を請求されたシングルマザーの方も、こうした面を考えて、お近くの専門家に相談すると良いと思います。