6,謝罪文の失敗例、マナー

これまで、浮気された方の立場で、たくさんの謝罪文を読んできました。余計に怒らせてしまう、ダメ謝罪文の特徴と、受け取った方の声をご紹介します。すべて、実際に書かれていた内容です。

なぜか上から目線

『もう二度と会わないので安心してください』『もうご主人に連絡させないでください』など、なぜか偉そう。特に女性が多い。受け取った側は、「そもそも、不倫を許可した覚えはありません!」と感じる。

余計なお世話

『どうか、幸せになってください』『私がすべて悪いので、彼を許してあげてください』『彼は家庭に居場所がないそうなので、優しくしてあげてください』など。受け取った側は、「あんたに心配される覚えはない!!」と感じます。

離婚しないでください

『どうか離婚しないでください』など。あなたに心配される筋合いはない。そう言われると、余計に離婚したくなる。離婚したら、慰謝料が高額になるから、それを心配しているだけでしょう?

慇懃無礼

『私の不徳の致すところであり、謹んで陳謝申し上げます』など。さっきまで敬語もつかえなかったのに、無駄に難しい表現を使う人がいる。ネットで調べてコピペしたんだなぁ~と感じる。自分の言葉とかけ離れていることが多い。

抽象的過ぎる

『本当に本当に申し訳ない、心より反省している』と謝罪はたくさん書いてあっても、なにに対しての謝罪かはまったく書かれていない。具体的には、不倫を認める内容を書いていない。受け取った側は、「不倫を認めると証拠を残すことになるので、認めたくないんだなぁ。結局、自分の保身のことしか考えていないんだな」と感じる。

私は悪くない感がすごい

『ご主人から誘われて、私は本当は嫌だったんですけど、上司の誘いは断れなくて、仕方なく~』みたいな内容。誘拐されたとかなら理解できますが。こういう人に限って、ラブラブなLINEが残っていたりする。あと、『彼が別れてくれなかった』のような内容。奥さんのプライドを傷つけるばかりか、挑発レベル。

言い訳が多い

『仕事で疲れていて、家にも居場所がなく、酔っていて~』 多少の理由は書いてもいいと思うが、「だから、なに?理由があったら不倫していいの?」と思われる。あなたの事情は、被害者には関係ない。

そんな男、捨ててあげる

『彼は酔うと暴力的で、来ないでと言っても来るし、本当に辛かったです』など。「いや、その男の妻である私をバカにしているの?」と感じる。表現は別として、「そんな男、要りません」というニュアンスはよくある。

許して欲しい

『心よりお詫びいたしますので、どうか、お許しください』 まず、不倫相手が許されることは、一生、ないと思ってください。許す理由も必要もありません。また、”許す”がなにを指すのか謎。慰謝料を請求しないでね、ということなのか。

知りたくないことを書かれる

『彼から、離婚して私と再婚したいと言われましたが、私はお断りしました』など。本当なのかもしれないけれど、奥さんの立場からすれば聞きたくなかったこと。再構築しようとしてたのに、離婚に至り、その女性への慰謝料も倍増したケースも。

知りたくないことを書かれる2

『私が不倫したのは悪かったです。でも、あなたのご主人は他の女にも手を出していたし、私だけが悪いわけじゃない』みたいな。それを奥さんに伝えてどうしたいのか。

なぜか男性を褒める

『彼は奥さんと子供をとても大切にしていて、私と一緒のときも、子供さんの自慢をしていました』みたいな。仮にそうであっても、不倫相手から聞きたくはない。しかも、どんな良い事でも、『不倫中に』という時点で、すべてマイナスにしかならない。彼は私より家族が大事なんですよーと伝えたいのだろうけど、それは旦那が言うことであって、不倫相手に言われることではない。

美しい思い出を語りだす

『ご主人は職場の先輩で、とても優しく指導してくれて、私のミスをかばってくれて、頼りになって、励ましてくれて、好きになっちゃいました』みたいな。「あんたらがお花畑にいる間、こっちは家事と育児と仕事で倒れそうだったんだよ!!」と言いたいそうです。

謙遜する箇所がおかしい

『彼から些細なプレゼントを貰いました』みたいな。あげた方なら分かるけど、貰った方が使う言葉ではない。

めっちゃ共感してくる

『同じ女性として、裏切られて悲しい気持ちはとても理解できます』みたいな。「いや!不倫する人間と一緒にしないで欲しい!!全て、あなたの責任だから!!」と感じる。多い。

具体的過ぎる

『彼とは去年のクリスマスに○○ホテルに泊まり、ティ○ァニーのネックレスを貰いました』みたいな。「クリスマスは仕事だと聞いていたし、そのホテルは結婚前に二人で泊まったホテルだし、私もティ○ァニーのネックレスを貰ったことがある。せっかく良い思い出だったのに…」と悲しいことになることがあります。全体的に、どこまで具体的に書くのか、は難しいところ。

とにかく短い

1ページに収まるような、短い手紙。5分で書けそう。受け取った方は、『は?本当に反省してるの?これで謝罪したつもり?』と感じます。

…と、他にもたくさんありますが、キリがないので、この辺で。本人は真剣に書いているつもりでも、冗談みたいな内容は珍しくありません。それぐらい、不倫の謝罪文を書くことは難しいのでしょう。

※女性が書いた謝罪文を例にしましたが、男性も似たよう感じです。

有名人の不倫から学ぶこと

近年、有名人の不倫のニュースが非常に多く報じられています。その中で、謝罪に失敗し、大変なことになってしまう方も珍しくありません。失敗の多くは、「嘘をつくこと」ですが、それ以外にも、本当に些細な一言が大きな問題になることもあります。

例えば、ある議員の釈明では「お騒がせして申し訳ございません」という発言が批判されました。不倫したことが問題であって、報道されることが問題なのではありません。謝る相手が違うだろ、と。

これは一般の方でも同じです。本当に些細な、悪気のない一言で、相手の方を怒らせてしまうことは珍しくありません。正直に話せば許されるわけではないのです。

謝罪文のマナー、よくある質問

不倫の謝罪文を書く上で、よくある質問をまとめてみました。(あくまでも当事務所の考えです)

手紙は縦書き?横書き?

どちらでも良いと思います。問題は中身です。よほど普段から縦書きで書く習慣がある方以外は、横書きでいいと思います。

手書きの方がいい?

手紙で書くのであれば、手書きがオススメです。しかし、住所が分からないことがほとんどです。そうした場合は、まずはメールやLINEで謝罪することも大切です。住所が分からないから謝罪しなかった、とあとで言っても手遅れです。

前略、冠省は必要?

これも使い慣れていなければ、書かなくていいと思います。書いてあるケースでは、だいたいネットのサンプルと同じ内容のことが多いので、逆効果なこともあります。

最低限、書くことは?

氏名、住所、日付は書いた方がいいでしょう。

タイトルって必要?

どちらでもいいと思います。謝罪文、反省文、とデカデカと書いてありながら、まったく事実に触れず、タイトルと中身が合っていないケースが多々あります。

相手をどう呼べばいい?

手紙の中で、「○○様には大変な~」と書くことがあります。このとき、奥様、佐藤様、佐藤花子様、花子様、花子さん、など、どう呼べば(書けば)いいのか悩むことがあります。その方とご自身が面識があるか、その方が離婚するのか、などによります。離婚が決まっていて、奥様と書くのは微妙です。

便箋はなにがいい?

普通の便箋であれば、なんでもいいと思います。キャラクターものは避けてください。

アドバイスはある?

書いた手紙は、送る前にコピーを取っておくことをオススメします。あとで、弁護士さんにこんな内容を書いて送っています、と説明することがあるためです。

また、郵便で送る場合は、事前に御本人に確認が必要な場合もあります。例えば、奥様があなたに連絡していることを、浮気した夫には秘密にしている場合などです。他にも、子どもに知られたくない、という可能性もあります。

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