夫が不倫を認めたが彼女に独身だと嘘をついていたから慰謝料請求できない?

インターネットで検索すると、「独身だと思っていた彼が既婚者だった場合にどうしたらいい?」という結果的に不倫してしまった女性への記事と「不倫相手に慰謝料請求したら既婚者だと知らなかったと反論してきた」という慰謝料請求後のページはいっぱいヒットします。

ただ、奥様が「旦那に浮気を問い詰めて、肉体関係は認めたけれど、相手に独身だと嘘をついていたから彼女に慰謝料請求しないで!と言われた」という悩みに対するページは少ないようです。

このページでは浮気された奥様向けに、ご主人が「彼女に独身だと嘘をついてた」と言っているケースについてご紹介します。

 

本当に独身だと嘘をついていたか、それが嘘か

まず本当にご主人が不倫相手に対し、自分が独身だと嘘をついていたかどうかです。

経験上、独身と嘘をついて不倫する人はそう多くありません。当たり前ですが、独身で普通に交際していれば休日に会ったり、夜に電話したり、自宅に呼んだり、泊まりで旅行に行ったりするはずです。しかし、既婚者であればそれらはそう簡単ではありません。よほど特殊なケースでなければ、わざわざ独身だと嘘をついて交際するのは大変です。

ただ、確かに一定数、なにも考えずに独身と嘘をついて不倫する既婚男性はいます。それは単純に、その方が誘いやすく、肉体関係を持ちやすいためです。こうしたケースでは最初から相手の女性も騙す気で、さらに不倫をする、という最悪な行為です。最初から分かった上で、どちらの女性も苦しめる行為です。息をするように嘘をつく人間です。正直、こうした男性と婚姻を続けるのは困難です。まだ後述するように「独身だと嘘をついていた」という嘘、の方がマシです。

 

逆に、奥様に対し『「僕は彼女に独身だと嘘をついていた」という嘘』をついているケースがあります。

最近では「不倫しても既婚者だと知らなかったら慰謝料請求されない」という情報が有名になり、それを逆手にとって対策している不倫カップルがいます。それどころか「僕が彼女から慰謝料請求されたら君(奥様)や子供が困るよ?」と脅してくるケースもあります。実際に「もし妻にバレたら僕が結婚していると知らなかったことにしよう」と口裏を合わせていることがあります。

ここからは本題の、こちらについてご紹介します。

 

知り合い方と期間が重要

まず重要なポイントは、その女性と知り合った経緯と不倫(交際)期間です。

例えば「同じ会社に勤めていて3年交際していたけれど既婚者だと知らなかった」と言われても、誰も信じませんよね。

逆に「婚活パーティーで知り合って1回しかデートしていない」と言われたら、相手の女性が本当に男性が独身だと信じていたとしても当然です。

知り合い方で言えば、同じ会社、共通の知り合いがいるという場合は既婚者だと知らなかったとは考えにくいでしょう。実名でfacebookをやっていて、そこの家族の写真が載っている場合なども簡単に知ることができるでしょう。逆に出会い系サイト、ナンパ、キャバクラなどは本当に既婚者だと知らないことがあります。ただ、そういう知り合い方で疑わない方が不思議ですし、そもそも既婚者だと分かっていながら確認しなかった、ということも多そうです。ちなみにBARでのナンパは既婚者が多いです。

その他、単身赴任中で、赴任先の男性の自宅に女性を呼んでいた場合なども、独身だと騙されやすいケースです。

 

嘘か確認する方法1

ご主人が履歴などを消している場合、なかなかこの嘘を見破るのは困難です。

まずは、ご主人に出会った経緯や行った場所、会話などを詳しく聞いてみましょう。例えば出会い系サイトで知り合った、と本人が主張していて詳しく聞いてみると、そのサイトの料金や支払い方法を知らなかった、ということがありました。嘘をついていれば、つじつまが合わないことが出てくるかもしれません。

 

嘘か確認する方法2

個人的に最も確実だと思う方法は、相手の女性に会って話をすることです。

もし本当にその女性が独身だと騙されていたなら、悔しくて悔しくて、その男を許せない、訴えたいとなっているはずです。当事務所には実際に、交際相手が実は既婚者で、騙されていて絶対に許せない、という相談があります。ものすごい怒り、悲しみです。同時に奥様に申し訳ない、奥様から慰謝料請求されてしまうのもという不安もあります。とにかく普通は冷静でいられません。

しかし嘘なら「びっくりしました!」「だからもう別れました」みたいな軽い感じです。なかなか演技は難しいので、奥様ならその女性が嘘をついているかは判断できると思います。

また、ご主人がLINEの履歴を消す理由は分かりますが、その女性は消す必要はないですよね。むしろ弁護士さんのサイトに騙された証拠だから消すなと書いてありますよね。ご主人とのLINEの履歴を見せて貰う、というのもあります。「もう消した」「見せられない」と言われたら怪しいですよね。

ちなみにもし本当にその女性が独身だと騙されていたのなら、奥様と同じ被害者で、奥様と敵対する必要はないはずです。この件は、意外と会って話せば誰が嘘をついているか分かります

 

最終的にはご主人が認めるかどうか

ただ残念ながら、いくら嘘くさくても、証拠がなければ女性に対して慰謝料請求は困難です。これから証拠を得るのはかなり難しいので、ご主人に嘘を認めて貰うしかありません。

しかし当たり前ですが、相手の女性に慰謝料を請求できなくても、離婚して夫に慰謝料を請求することは可能です。

もしご主人に「嘘を認めて再構築を選ぶ」か「彼女を守って離婚して慰謝料と養育費を払うか」の2択を迫ったとき、どちらを選ぶでしょうか??

「離婚したくないけれど、本当に俺は彼女に独身だと嘘をついていた」と言うかもしれません。ただ、それが本当でも嘘でも、ご主人が不倫したことは事実なので、その2択は奥様が自由に選べます。証拠がなくても、奥様に確信があれば決断できるはずです。

冒頭にも書きましたが、独身だと嘘をついて不倫した人の方が悪質です。まだ「嘘をついていたという嘘」の方がマシです。

もし奥様に旦那が私に嘘をついているという確信がある場合、ご主人が認めない限り、「離婚するか」「嘘だと分かっていながら泣き寝入りして再構築するか」のどちらかになります。そのためには、やはり奥様が確信できるかどうか、が重要です。もちろん証拠があるのがベストですが難しいので、せめて確信が得られるように納得いくまで行動されることをオススメします。

 

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