浮気されたと友達に相談されたとき

浮気された女性のお友達へのアドバイスです。友達から「夫が浮気しているかもしれない…」「浮気が発覚した」と相談されたときにどうするべきか。姉妹や親子も同様です。

 

注意して欲しいこと

証拠を集めるのは慎重に

まず、最も慎重にして欲しいことは「証拠を集めろ!探偵をつけろ!」というアドバイスです。ネットで検索すると、とにかく証拠が大事、と書かれています。本人が絶対に離婚するというのならそれも必要かもしれません。ただ、どんな状況であれ、離婚するとは限りません。当事務所では浮気が発覚しても離婚しない方が圧倒的多数です。

調査には多額の費用がかかります。また、浮気を知っていながら、調査のために何週間も何ヶ月も知らないフリをして、夫の食事を用意したり、嘘に同調したり、パンツを洗うことはとても精神的に厳しいです。これらが原因で離婚になってしまうこともあります。

なにより、知ってしまったら忘れることはできません。浮気相手の顔、夫が浮気した場所や日時、明確な証拠を見てしまったら、再構築も難しくなります。友人が証拠集めに協力することもありますが、本当にそれを本人が望んでいるのか、本人のためになるのか、よく考えてから行動されることをオススメします。

 

離婚を勧めない

「絶対に離婚した方がいい!」「絶対にまた浮気する!」というアドバイスも注意が必要です。ご自身がそう考えていることは否定しません。ただ、それが浮気された本人が望んでいる言葉かどうかは分かりません。浮気されれば、誰でも離婚を考えます。しかし、離婚はそう簡単なことではありません。子供の生活の不安、結婚を祝福してくれた親や友人に対する申し訳なさがあるかもしれません。なにより、浮気されても愛情がゼロ以下になるとは限りません。夫婦のことは、夫婦にしか分からないのです。確かに浮気したことのある人は、また浮気する傾向は強いと思います。ただ、このご主人がまた浮気するかは誰にも分かりません。

 

絶対に離婚しない方がいい、も注意

逆に「絶対に離婚しない方がいい」「そんなことで離婚するの?」というアドバイスも要注意です。確かに、そう思うことはよくあります。浮気された本人もそう感じているでしょう。

しかし、頭で理解していることと、気持ちはまた別です。離婚したいくらい辛い気持ちに変わりはありません。ご本人はアドバイスを求めているわけではなく、ただこの辛さを誰かに理解して欲しいのかもしれません。そうしたとき、大したことないよ、というのは効果があるときと、そうでないときがあります。

 

「あなたはどうしたいの?」と聞かない

多くの場合、浮気された女性自身が、どうしていいか分かっていません。なにをするべきか、自分がなにを望んでいるのかも分からないのです。そうした状況で「あなたはどうしたいの?」と聞かれても責められているように感じたり、本心でないことを言ってしまいます。

例えば探偵や弁護士に相談した方がいいと頭では分かっていても、漠然とした不安がありますし、とにかく怖いのです。なかなか説明できないことだと思います。

 

本人を叱らない

「あんたがしっかりしないでどうするの!」「子供のために頑張りなさい!」「そんな男と離婚しないなんて信じられない!」「それくらい我慢しないさい!」など、浮気された奥様が周囲から責められることがあります。意外と珍しい話ではありません。ちなみに最もこういうことを言うのは、夫の母親(姑)です。ここまで直接的ではありませんが、似たようなことを言われた人は多いです。

 

ご主人との話し合いの参加は注意

あまり多くはありませんが、夫婦の話し合いや、ご主人を問い詰めるときに同席する方もいます。本人が望んだことなので、それ自体は悪くないと思います。ただ、夫は嫌がります。どうしても責められたように感じますし、同じことを誰が言うかで受け取り方も違ってきます。

もちろん、責められて当然のことをしたわけですが。ただ、目的が断罪なのか、再構築なのか、よく考える必要があります。

 

理想として

一概には言えませんが、個人的な理想をご紹介します。

時間を共にする

まずは話を聞いてあげることが重要です。最大の目的は、問題を解決することではなく、お友達の気持ちを少しでも楽にしてあげることです。

証拠を集めることでも、慰謝料の心配でも、離婚後の生活の心配でも、ご主人を改心させることでも、不倫をやめさせることでもありません。これらは本人が望んだときにサポートしてあげてください。焦る必要はありません。

まずは一緒にいることが大切です。いつでも悩みや不安を話しやすいように声をかけることが大切です。本人も遠慮してしまうので、できれば友人側から声をかけてあげてください。できるだけひとりにしないことが大切です。もちろん、お互いの生活があるので難しい面もありますが…。

 

彼女自身を応援してあげる

離婚しても幸せな人がいます。浮気されても再構築できた人もたくさんいます。浮気されてとても辛い状況ですが、人生の終わりではありません。個人的には「可哀想」と言われるより「大丈夫」と言われた方が嬉しいのかな、と思います。誰かに哀れんで貰ったところで、なにも好転しません。

「どんな選択をしても、あなたを支持するよ。応援するよ。きっと大丈夫だから。ずっと友達だから、できることは何でも言って」とご友人から言われた、という話を聞いて、とても素敵だと感じました。

 

終わりに

あくまでも個人的な意見です。状況にもよると思います。他のサイトのようにとにかく証拠、高額な慰謝料請求、離婚、というのも正しいのかもしれません。

ただまずは、誰かが「大丈夫だよ」と声をかけてあげることが一番大切だと思います。