ここからは、実際に不倫してしまった場合です。
いきなり内容証明や裁判所からの封筒が届くケースは稀でしょう。まずは不貞相手から『バレた』と連絡が来るかもしれません。他に、奥さんから電話が来たり、呼び出されたり…。いま、どんな状況か整理しましょう。 ※男性の場合は、男女を逆に読み替えてください。
前兆:彼から『バレた』と連絡がきたとき
よくあるパターンとして、不倫相手から『妻にバレた』と連絡があります。予想できたこととはいえ、その驚きは大変なものでしょう。今後、どんなことが起こるのか、知っておきましょう。
奥さんから電話がきたら?
最もよくあるパターンは不倫相手(彼)の携帯電話やLINEから電話がかかってくることです。電話に出てみると、奥さんからの電話であったり、隣で聞いていることもあります。まずは、その電話に出た方がいいか?出ない方がいいか?とても悩ましいですよね。
電話に出るメリット
相手を刺激しないことです。誠心誠意の謝罪をすれば比較的円満に終わる可能性もあります。
電話に出るデメリット
電話で余計なことを言ってしまい、怒らせてしまうことがあります。どうしても言い訳してしまうことが多いようです。
電話に出ないメリット
精神的に楽です。余計なことを言ってしまうリスクもありません。最初から弁護士さんにすべて任せるつもりであれば電話に出ないという選択肢も。
電話に出ないデメリット
無視すれば余計に怒らせてしまいます。次はあなたの職場へ電話されたり、職場や自宅に来たり、実家に来たり、そんな行動に出るかもしれません。また、謝罪や弁明する前に内容証明が届くことも。相手がなにを望んでいるのかを知ることができません。もしかしたら、謝罪を求めているだけかも。
とにかく、怖い
ほとんどの方は、とにかく、どうしていいのか分からない、電話に出るのが怖い、と感じます。しかし、無視は絶対にオススメしません。嘘をつくことも、オススメしません。電話だと余計なことを言ってしまうリスクも高いので、ショートメールやLINEで、要件を聞くこともオススメです。
奥さんからメールがきたら?
次の多いのは電話ではなく、メールやショートメール、LINEなどで連絡が来るケースです。この場合も、どう返信すべきかとても悩ましいですよね。結局は奥様がなにを望んでいるかがとても重要になります。ただ、それは奥様にしか分かりません。
連絡がきた時点でピンチ
電話やメールが来た、ということは、以下のことが考えられます。
・男性が奥様に協力している
・男性の携帯電話を奥様が持っている
・すでに探偵に調査されている
などです。
少なくとも、夫の浮気が疑われていて、その相手があなたで、あなたの連絡先がバレている、という可能性が高いでしょう。
実際には、浮気されていても気付かない人も大勢います。ホテルのレシートが出てきたけれど、誰と行ったか分からないこともあります。しかし、あなたに連絡が来た、ということは、夫が誰かと浮気しているかもではなく、夫があなたと浮気しているかも、という状況です。
さらに、あなたの連絡先を知っていて、わざわざ、あなたに連絡するくらいの確証や確信がある、ということです。
おそらく、ご主人の携帯電話を見られていて、あなたとの怪しいメールやLINEが残っていた可能性が高いでしょう。携帯電話は不倫の証拠がたくさんあります。つまり、あなたの浮気相手は、証拠隠滅に失敗しています。もしかすると、その彼が、すべて素直に認めている可能性もあります。連絡がきた時点で、かなりマズい状況だと考えた方が賢明でしょう。
連絡の要件はなにか?
電話でもメールでも、重要なことは、その用件です。
・とにかく電話してしまった
・事実確認がしたい
・会って話がしたい
・二度と夫と連絡しないように警告したい
・住所を教えて欲しい
などが考えられます。
とにかく電話してしまった
これが多いです。なにも考えずに、いきなり電話してきたかもしれません。奥様も冷静ではいられないのです。
事実確認がしたい
「うちの夫と不倫していますよね?」と聞かれる可能性は高いでしょう。なんと答えるのか、決めておいた方がいいでしょう。嘘はオススメしません。
会って話がしたい
とにかく、会って話がしたい、という人も多いです。ただ、会って話すのも大変です。
二度と夫と連絡しないように警告したい
夫が不倫を認めていない場合などは、とにかく二度と夫を連絡しないように警告されることもあります。
住所を教えて欲しい
住所を聞かれた場合は、内容証明を送るつもりかもしれません。教える義務もありませんが、教えなくても、住所はお金を払えばある程度、知ることができます。
浮気相手に連絡して口裏を合わせるのは危険
浮気相手の奥様から電話やメールがあったとき、浮気相手に連絡することは危険です。まず、その男性の携帯電話を奥様が管理している可能性があります。
奥様の立場で考えたとき、絶対に嫌なことは、不倫している二人がさらに会ったり、連絡を取ることだからです。もし、それがバレたら反省していない、謝罪する気がない、と思われます。そして、それはかなりの確率でバレます。
実際に1回しかホテルに行っていないなどであれば別ですが、何回も会っているのに二人して「この日だけホテルに行ったけどなにもしていない!」なんて言えば、口裏を合わせたんだな、とすぐにバレます。
彼の安心しろ、は絶対に信じてはダメ
もうひとつ、よくあるケースを。不倫相手の男性に連絡したら、「俺が上手くごまかすから大丈夫!なにも心配しなくていい!電話も無視して、なにもしなくていい!」ということを言われ、それを信じ、なにもしない人がいます。
当たり前ですが、離婚しない場合、慰謝料を請求されるのも、訴えられるのも、その男性ではなく、ご自身です。
もし、奥様の弁護士から連絡が来て「彼がなにもしなくていいと言ったんです!」と主張しても、なんの好材料にもならないですし手遅れでしょう。
ちなみに余談ですが、そういう無責任なことを言う男性はなにも考えていないので、かなり残念な結果になります。(本当に責任をとるつもりなら、奥様に請求された通りの慰謝料を事前にその男性がこっそり全額をご自身に先に払ってくれればいいのです。でも、そういう男性は絶対に払いません)
誠意ある対応が一番
無視したり、嘘をついたり、ごまかしたりしても、悪い方に向かうだけです。基本的には正直に認めて、謝罪することが一番だと思います。謝罪文の作成については【不倫の謝罪文の書き方】をご覧くださいね。
慰謝料の一部を彼に負担して貰う?
例えば理由があって不倫や不倫未遂をしてしまった場合、不倫相手の彼に慰謝料を負担して貰うケースもあります。詳しくは【不倫の慰謝料を肩代わりして貰う】をご覧ください。
まとめ
不倫相手の奥様から電話が来た場合でも、無視はオススメしません。無視した場合は【無視したらどうなる?】をご覧ください。
【不倫した人が知っておくべき10のこと】に戻る