不倫相手の奥様の名前や弁護士名で不在票が入っていたら?無視する?

ある日、家に帰って郵便受けを見ると、不倫相手の奥様の名前や弁護士名、弁護士事務所で不在票が入っている、ということがあります。でも、再配達を依頼して、受け取るのも怖いですよね…。どうしていいか分からず、放置したり、スマホでずっと検索しているかもしれません。

 

それはおそらく内容証明郵便

不在票が入っていた、ということは、書留で届いている、ということです。書留とは、受け取るときにサインか押印が必要な送り方です。不在票には「内容証明」とは書かれていません。分類のところの書留にチェックが入っているだけだと思います。

おそらく、不倫に関する内容証明だと思います。

差出人は、知らない人の名前かもしれません。おそらく、その名前をスマホで検索すると、弁護士さんがヒットすると思います。一般的に、相手が弁護士さんに依頼した場合、差出人は「○○法律事務所 山田太郎」のようになっています。不在票の差出人欄に、郵便局員さんが手書きで記入するのですが、このとき、「○○法律事務所」と書く人もいれば「山田太郎」と書く人もいます。

奥様の名前で届いていれば、まだ弁護士さんには依頼していない可能性が高いと思います。

 

氏名と住所がバレている

再配達して受け取った方がいい?それとも、ネットにあるように無視した方がいいの?と考えるかもしれません。

他のページでも書きましたが、内容証明が届いているということは、あなたの氏名と住所が知られている、ということです。例えば、夫が浮気していたとしても、相手が誰か分からない、氏名や住所が分からないことが多いです。ラブホテルのカードが出てきても、それが誰と行ったかは分かりません。LINEの履歴を見つけたとしても、そこにあなたの住所が書かれていることは少ないでしょう。フルネームすら書いていないかもしれません。

つまり、「夫が誰かと浮気している?」ではなく「夫があなたと浮気している」という状態です。しかも、内容証明を送るほどの根拠や証拠がある、ということです。ご主人がすべて認めたか、探偵に依頼したか…。とにかく、かなり難しい状況です。

 

どうして私の住所を知っているの?

どうして私の住所を知っているのだろう?と思うかもしれません。

現代では、年賀状やお歳暮などのやり取りも減っているので、仲の良い友人などでも住所を知らない、ということが当たり前です。まして、不倫相手に住所を教えたことはない、と思うかもしれません。

一番は、探偵に依頼したのでしょう。オプションかもしれませんが、探偵に依頼すれば、ホテルから出てきたところから、自宅に帰るところまで、すべて写真付きのレポートがでます。ちなみに、アパート名までは分かるけれど、部屋番号が分からない、ということも多々あります。

次は、弁護士さんに依頼して、携帯電話番号から、弁護士照会という制度で調べたのでしょう。弁護士さんに依頼すると、携帯電話から、ドコモやau、ソフトバンクなどに対して、契約者の住所を教えるよう求めることができます。もちろん、不貞行為の証拠や根拠が必要です。

つまり、どちらかの場合、不倫の証拠もありそう、と言えます。あとは共通の知人に聞いたとか、プレゼントの発送履歴に残っていたとか、旅行申し込みの情報に残っていた、などがあります。

 

郵便追跡サービスで確認できる

内容証明を送ると追跡番号がもらえます。この追跡番号を郵便追跡サービスで検索すると、その郵便物がどこにあるか、どんな状況にあるかが分かります。おそらく現在、「ご不在のため持ち帰り」というステータスになっています。つまり、送った側は、すでにあなたの家に不在票が届いてることを知っています。再配達の依頼をしていないことも知っています。

もし、不在票が入ってから、何日も放置したら、相手はどう思うでしょうか…。

 

居留守と受取拒否は違う

ちなみに、居留守(ご不在のため持ち帰り)と受取拒否(差出人に返送(受取拒否))は違います。居留守の場合は、(ご不在のため持ち帰り)の状態が保管期限まで続きます。受取拒否は、受取人がそのアクションを起こした時点で確認できます。(ご不在のため持ち帰り)は本当に不在かもしれませんが、(差出人に返送(受取拒否))は明確に拒否しています。ちなみにその場合の法的な効力や裁判例は他のサイトにいっぱい書いてあるので省略します。

 

差出人が再配達を依頼できる?

内容証明を送ったが、相手が受け取らない場合に、差出人が再配達を依頼できるか、という問題です。できるか、できないかで言えば、できます。再配達の手続きは、追跡番号(お問い合わせ番号)があれば可能です。郵便の種別は書留ですし、相手の郵便番号も分かります。電話番号が分からない場合、たぶん適当でも届きます。ちなみに時間指定もできます。

このため、自分はなにもしなくても、勝手に再配達が来る可能性があります

 

差出人が再配達と依頼していい?

では、法律上、差出人が再配達して問題ないか?という点です。

日本郵便の内国郵便約款の第78条(留置郵便物の取扱い)には、「3 留置郵便物の受取人は、その郵便物の交付前に限り、その転送又は配達を請求することができます。」と書かれています。

つまり、差出人が再配達を依頼していいとは、書いていません。ただ、「差出人からの再配達依頼」でGoogle検索すると、あるサイトのある弁護士さんのコメントとして、違法ではない的なことが書かれています。実際、配達員さんに軽く聞いてみたところ、内容証明は再配達→不在が繰り返されることも多く、差出人が再配達依頼をしているんだろうね、とのことでした。正式にOKかNGかは知らないそうです。誰が再配達を依頼したかまでは分からないそうです。ちなみに、差出人が郵便局に電話して事情を説明したところ、普通に再配達してくれたそうなので、違法ということはない気がします。

 

保管期限を延長することもできる

内容証明の保管期限が7日間、ということはよく書かれています。では、7日が過ぎたら絶対にダメかというと、そうでもありません。保管している郵便局に電話すると、2週間まで延長してくれた、というケースがありました。それが正式な運用なのか、たまたまなのかは分かりませんが、意外と融通が効くと感じます。もし、どうしても受け取れない事情がある場合、保管している郵便局に電話して、期限の延長をお願いしてみる、のも良いかもしれません。ちなみに、自分で郵便局に行って、受け取ることも可能です。

 

転送される?

引っ越していて、転送届が出されている場合、内容証明も転送されます。その場合、郵便局の管轄が違うと、郵便追跡サービスでみた場合も分かります。例えば、送った住所を管轄する「恵庭郵便局に到着」から勝手に「手稲郵便局に到着」「お届け先に配達済み」になります。転送した、と書いてあったかは忘れました。このため、相手の住所までは分からなくても、相手の住んでいるおおまかなエリアは分かってしまいます。

 

基本的には、早く受け取った方が良い

個人的には、なるべく早く再配達を依頼して、受け取ってしまった方が良いと感じます。問題を先送りにしても、事態が悪化する可能性の方が高いと思います。

奥様の立場で考えてみましょう。内容証明を送って無視されたら、諦めますか? 諦めませんよね。次の1手、次の手段としては、裁判でしょう。そうなると、費用や時間も大変です。

「不倫の証拠がないはずだから、絶対に慰謝料は払わない!」「私は相手が既婚者だと知らなかったから、慰謝料を払う義務はない!」と思うのであれば、内容証明を受け取って、そう相手に主張すれば良いと思います。

基本的には「すぐに受け取って、すぐに弁護士さんに相談する」のが良いと思います。先延ばしにすると、弁護士さんに相談する時間がなくなってしまうかもしれません。

内容証明を無視する、受け取らない、というのは、反省していない、と思われます。円満に解決したいのであれば、無駄に奥様を刺激しない方が良いと思います。

 

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